帰る場所

助けて欲しいときに助けてと言える人

落ち込んだとき、失恋した時にそばにいてくれる人

泣いているときに励ましてくれる人

なんでも話せる人

急に飲みに誘える人

一緒に楽しく笑える人

大好きな人

親友

恋人

家族

 

酷く孤独を感じた日、この言葉を見て誰も思い浮かべることができない私はなんのために生きているんだろうって自己嫌悪に陥る。

 

学校の帰り道、昨日入籍したという年下の女性と、付き合って四年の彼がいてもうすぐ同棲するという隣の席の女性と一緒に恋ばなをしながら駅まで帰った。

私はほぼ黙っていた。

話すネタがないから。

駅までの道のりがめちゃくちゃ長く感じた。

一人で帰りたかった。

 

私は結婚にも出産にも興味がない、フェミニスト気味なので口を開けば幸せな二人を前にして結婚のデメリット(女性は結婚することで失うものが多い、みたいな)言ってしまいそうで、でも、まだ学校はあと二ヶ月あるし変な奴って思われたくなくて静かにしていた。

 

私には何があるんだろうって思った。

静かに自然の中で暮らしたいと思った。猫と一緒に。

平和で自由な暮らしが欲しい。

人と話すと、人と比べて自己嫌悪に陥るから人間嫌いって思った日だった。

 

上の言葉を見て思い出す人が一人でもいたら嬉しい。

帰る場所も私を待つ人もいない。

 

強く生きないと。